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初恋のきた道~ヒロインの誕生~

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私の拙い画力では、描けない可愛いチャン・ツイィーちゃん・・・・悲しい・・

初恋のきた道~ヒロインの誕生~

「あ~、もぉっ!舌の上で一気に転がさないといけないような、
こっぱずかしい邦題つけるな!!」心の中で呟きながらチケットを買った・・・
いやホント。
予告編を見ながら、
やっぱ、「ザ・カップ」にしとけば良かったかなぁ~なんて思っていたけど
本編が始まって暫らくすると、
すっかり魅了されてしまった・・・
そう、チャン・ツイィーちゃんに・・・
「あぁ~、見に来て良かった!!なんて可愛いんだ!!ありがとう!!」
(って、誰にお礼言ってるんだ私??)

***************

ストーリーは至ってシンプル。

教師だった父が急死し、急ぎ帰郷した息子。
そこで、父と母の馴れ初めを思い出す。
町から来た、青年教師に美しい村娘が一目惚れし、
その一途な恋が実るまでの話を。

この村娘(若き日の母)をチャン・ツィイーが演じているんだけど、
可憐で、素朴で、愛らしい目を見張るような美少女なのだ。
(もぉ、どんな形容も追いつきませんっ!!)
特に、初めての幼い恋にときめき、家路を小走りに急ぐ彼女。
恋の喜びに、身体の内側から突き動かされるように走る姿に胸が熱くなる。
「あの走り方は、恋を知るものだけの特権よねぇ」なんて思う自分に
つい「そんな経験あったのか?」とツッコミをいれたくなりますが
それよりも、ツィイーちゃんだ。
この少女の一時期でしか撮れない映画だと思った。
まさに
「チャン・イーモウによる
チャン・ツィイーの為の
チャン・ツィイーの映画」

美しい・・・・

勿論、この映画が美しいのはそれだけでは無いと思う。
とことん、余計なものをそぎ落とし
恋する少女の想いだけに絞った演出と
息をのむ程美しい山村の風景。
その全てが調和し、素朴で清冽な寓話を作りだした気がする。

ラスト、父をただひたすらに慕った母の願いを叶えてあげる息子・・
それもこの恋物語に花を添える。

重箱の隅をつつくような真似はせず、
ただこの寓話の美しさだけ見てればいいんじゃないかと思う。

でもなぁ、ただ一つ納得いかないことが・・・
どうせなら若き日の父さん、もっと美青年にしてください・・・・
夢のような恋物語なんだから。
(好みの問題なんだろうか???)

それはさておき、新しいヒロインの誕生を見れて
本当に幸せなことだと思いました。

********

補足

ところで、チャン・イーモウ監督の作品は結構、観ていて
「紅いコーリャン」の圧倒的な迫力に息を飲んみました。
が、正直言ってそれ以降の作品は
映像美は素晴らしいのですが
「封建的な社会で、窒息してゆきそうなヒロイン」というのが多く
私は典型的な悲劇のヒロイン像にいささかうんざりしておりました。
それは多分、私の基本が女性であり女性というものを
古い鋳型にはめた描き方に反発があったからです。
が、「秋菊の物語」で監督は違う女性像を登場させました。
それは、いつものコン・リーを起用をしながら、
封建社会、というか夫や周りの男性達がナアナアと馴れ合って作り上げた環境に
真っ向から異を唱え、自らの意志で足で行動する女性(しかも身重)だったのです。
彼女のしていることは愚かに見えるかもしれないし無駄なことかもしれませんが
真っ直ぐに前だけを向く彼女は今までのヒロインと違いそっと後押ししたくなりました。
この秋菊から、監督の描く女性は鮮やかに心に残るようになりました。
芯が強く、頑固で一途でしなやかな女達。
チャン・ツィイーは前だけを見て自分の足で歩くイーモウ監督のヒロインの代表だと思っています。

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Comments

TB&コメントありがとうございました!
“「チャン・イーモウによる
チャン・ツィイーの為の
チャン・ツィイーの映画」
美しい・・・・”
ほんとにおっしゃる通りでチャン・ツィイーが全てですよねこの映画は。
「初恋」、やっぱり特別な響きがありますよね・・・。
あの純真な心を取り戻したい今日この頃です(笑)

Posted by: micchii | March 28, 2005 at 06:19 PM

はじめまして~ sakusakuっていいます
TB&コメントどうもです
チャン・ツィイーとても可愛いですよね
たしかにストーリーはシンプルで淡々としているけど
なんか心温まる話ですね
それでは~

Posted by: sakusaku | March 26, 2005 at 08:12 PM

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