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巌窟王~終幕~

巌窟王~終幕~

立ち込める黒煙の中、崩れ去った屋敷の跡に白いバラを投げ込むベルッチオ。
敬愛する主の為に、手向けた花。

宇宙へと旅立つ伯爵の宇宙船。
ルナへと戻るルイジ・ヴァンパの盗賊団。

「夏の嵐は去ってしまった・・・・
僕達の夏の終わりとともに・・・・」

***5年後***

 <パリ>

何事もなかったかのような、相変わらずのサイバー都市パリ。
けれど確実に時は経っている。

長い戦争を終えて、帝国との和平が実現する。
書記長になったドプレー、
副編集長になったボーシャン。
(あんまり変わらんな、もともと老けてるからか?)
「本当に豊かな時代が来る、人の心を信じたいのさ」と語るボーシャン。
意外とロマンティストだな。
でも、そう信じたいよね。

 <マルセイユ>

「今、戻ったよ。」
軍を退役し、貿易商を手伝うというマクシミリアン。
ノワルティエ老人が健在のうちにヴァランティーヌと結婚したようだ。
モレル家の健やかさ、マクシミリアンの誠実さはきっと
ノワルティエ老人を安心させたに違いない。
孫娘の幸せを祈っていたからね。
ヴァランティーヌは明るく健康そうになった。
(ま、もう毒盛る人もいないしな~前髪なくなってすっきりしたぞ!)
自分の夫の名前に小さく「さん」ってつけるとこも彼女らしい。
ルノーもやって来た。
彼は変わらない良い友人。
(っていうか別の意味でパワーアップしてない??気のせい??)

 <ジャニナ>

エデの為に、髪飾りを物色するバティスタンがいい。
顔を赤らめながら「黒髪に似合うか?」なんて聞いてるし・・・
で、モデルになったペッポを見てびっくり。
「ぺ、ペッポ?!」
(アルベールにも言われてましたな)
うへぇ、逞しいなペッポ。
ところで、本当は男なの女なの?
ま、どっちでもいいか・・・

エデは美しく成長し、ジャニナの女王となるようだ。
ベルッチオ、アリ、バティスタンはエデの傍に控えている。
地獄まで従いたいと敬愛した主が、守り慈しんだ美しい真珠。
彼が遺したその宝玉に仕えるのが今の彼らの望み。

伯爵に想いを馳せるエデの横顔は哀しい。
けれど、哀惜の想いを胸に秘めベルッチオ達に向ける笑顔は美しく力強い。
「ジャニナの地を守っていきたいのです。」
それがエデの望み。
誰より愛した人を亡くした哀しみは癒えることはないだろう。
でも、彼女には使命がある。
なにより、一人ではない。
ベルッチオが、バティスタンが、アリが・・
彼女を支えてくれるだろう。

<使命手配>

カドルッス、生きてたの?!
カヴァルカンティ公爵改め、ベネデットも相変わらずの活躍ぶり。
クーデターでドサクサ紛れに脱獄。
まだまだ悪事を重ねるぞ!
おぅっ!!(いいんですかい?)

<再び、マルセイユ>

海の見える墓地に佇むメルセデス。
そこには彼女を愛し、彼女から愛された二人の男の墓。
エドモン・ダンテスとフェルナン・モンデゴ。
モンテ・クリスト伯でもモルセール将軍でもない・・・
癒える事の無い哀しみを胸に生きるメルセデスはあまりに悲しい。
ただ、「愛された」ことが彼女の罪なのか?
同じ花を、同じ数だけそっと二人の墓に供えた・・

<再び、パリ>

立派な青年になったアルベール。
5年間、パリには戻っていなかったようだ。
手放すことにした屋敷を訪れる。
荒れ果てた部屋で、かつて母がそっと秘密を閉じ込めていた引き出しを開けても何も出てこない。
ふと、マルセイユの海を背景に描かれた母の肖像画が目に留まる。
そこに隠されていた手紙・・・
それはエドモンがメルセデスに宛てた、恐らく最後の手紙だった。

「私たちの未来に光り輝くのは幸せです。」
そう綴られた手紙を読むと遠い日のマルセイユの渚が目に浮かぶよう。
若き日の父と母、エドモンが笑い戯れる姿は、
かつての自分とユージェニーとフランツのよう・・・
限りない希望と幸福に溢れたエドモンの姿はアルベールが初めて知るもの。
「貴方は、僕が生まれるずっと前からここいらしたんですね・・・」
不思議なほど、アルベールと若き日のエドモンは似ているけれど
もしかしたら、メルセデスは「エドモンのようになって欲しい」とアルベールを育てたのかも・・・

アルベールはフランツの墓に語りかける。
「ずっと帰らなくてごめん・・・」と。
フランツや父や伯爵の分まで生きようと必死だったと。
立ち止まると過去に捉えられそうで、とても不安だったと。
でも、お前に誓う。
あの夏のことは決して忘れない。

アルベールは道に迷うことも、戸惑うこともないだろう。
大切な人達の灯が彼を導いてくれるから。
哀しいことにエドモンは絶望の淵で、その灯を見失ってしまったけれど・・・

父母から愛を受けて生まれてきた真っ直ぐなアルベール。
フランツから、限りないやさしさを。
伯爵から、決して挫けることのない強さを。
友人から、たくさんの友情を得たアルベール。
自分の人生をその足で進むことが出来るだろう。

懐かしいピアノの音が風にのって聞こえてくる。
フランツはきっと「大切なひとを忘れているぞ」って笑っているよ。
ユージェニー。
ピアニストとして大成した彼女も、ずっとアルベールを想っていた。
駆け出すアルベールの先にはユージェニーが・・
大切な人たちが待ってる。
抜けるような青空の下で。

*********

昔、夢中になって読んだ「モンテ・クリスト伯」にこんなかたちで再会するとは夢にも思いませんでした。
お話も途中から変わってきて、ラストもまったく違うものになったけど
この「巌窟王」は本当に面白かったです。
原作が映画になったりしたけど
2時間の長さでは足りないだろうし、イメージが崩れるという理由で見たことなかったんですが
半年の連続モノで、設定をここまで変えてもらい気持ちがいいくらい楽しめました。
最初は、苦手だった背景もすぐに慣れて、
「サイバー都市パリもいいもんだ」と美しさにうっとり・・・
「巌窟王」の説明をとか、もっとイフ城でのことを描いて欲しいとか思う方もあるかも知れませんが
私はこれはこれで十分満足です。
今回はエピローグだから、短めにしようと思っていたのにまたまた長くなってしまいました・・・
(それでも、書きたいこと抑えてるつもりなんですが・・)
最後に、このような素晴らしい作品を作って下さった、スタッフとキャストの皆さんに心から感謝いたします。
ありがとうございました。

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