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ライフ・イズ・ア・ミラクル~小さな奇跡~

ライフ・イズ・ア・ミラクル~小さな奇跡~

ロバは涙を流しながら、線路に立ちふさがる。

恋を失い、絶望し、自ら命を絶つために。

*****

1992年。ボスニア。

鉄道技師のルカは、妻と息子と片田舎でのんびりと暮らしている。

賑やかで、明るい村の人々。家の前には線路が走り、ブラスバンドの練習に励み、鉄道模型をいじる日々。

数少ない悩みの種といえば、ヒステリー気味の妻・ヤドランカのことくらいで(このおヒスが結構なものなんだけど)、善良で心優しいルカは、毎日に満足している様子。

テレビでは、ボスニアのあちこちで激しい銃撃戦が起こっていると報じているけれど、セルビア人もムスリム人もクロアチア人もほとんど同じ言葉で話し、外見だって変わりはしない。違うのは宗教くらい。第一、息子の友達にだって、ムスリム人がいるんだし・・・。内戦だなんて、とんだ茶番ですぐ収まるさ・・・。

そんなルカの元に、届いた一通の手紙は息子ミロシュ宛ての招集令状だった。

「戦争は無い」 と言う軍人の友人の言葉をあくまでも信じ、息子を送り出すルカ。

息子は戦争へ、妻は男と駆け落ち、一人残されたルカは息子の帰りを待ちながらの一人暮らし。

日々激しくなっていく爆撃の下、まるで戦争なんて起きてはいないという風情で、日常を過ごす。

けれど、そんなルカをあざ笑うかのように息子が前線で捕虜になったという悲報が届く。

初めて、戦争と向き合うことになったルカ。この戦争はブラウン管の中で起こっていることではなく、平穏だった彼の人生、家族を引き裂くもの。

絶望するルカの唯一つの希望は、捕虜となったムスリム人の娘と自分の息子を交換すること。交換が成立するまで、彼女との同居が始まるのだが、こともあろうに彼女と恋に落ちてしまった・・・。

息子か、愛する女性か?二人とも等しく愛しい・・・。ルカの苦渋の選択は???

*****

ボスニア戦争という悲劇をモチーフにしながら、この物語は可笑しい。(本当です)

「動物映画か?」かと思うほど、沢山の動物が出てくる。いやむしろ、動物も人間も同じ村の住人と言ったほうが正しいのかも。勿論、難民熊とか平和の象徴である鳩が落ちてきてそれを犬と猫が奪い合い喧嘩をするといったようなメタファーでもあるけれど。きっと監督にとっては人も動物も同等の登場人物なのだろうと思う。

その登場人物たちがとても可笑しい。

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ミロシュの肉に喰らいつく食い意地の張った猫。怒っても揺すっても放さないので、終いには新聞で叩かれる。

こんな動物による面白シーンがたくさん。

「ほとんどのユーゴスラビア人は戦争が起きるなんて思っていなかっただろう」と語るサラエヴォ生まれのクストリッツア監督(外国で映画の撮影中に祖国で戦争が起きてしまった。)の想いは想像を絶する悲痛なものだと思うけれど、「悲劇は悲劇ではあるが、そこには人々の生活があり、哀しみは勿論、可笑しい出来事だって、人を愛することだって起きる」ことを見事に見せてくれた。

豊かなイマジネーションと、心優しい可笑しな登場人物たちと共に。

ムスリム人の友人が、銃を買ったと語ったときもラマダン明けの菓子を渡しに来て、去っていったことの意味にルカの息子ミロシュは気づかない・・・。友であり、家族ぐるみの付き合いをしていた隣人が、いつの間にか敵になってしまうことが、現実感のないまま起きてしまう。

現実は残酷で困難でひどく理不尽だけど、精一杯生きて人を愛し慈しんでいたら人生は生きるに値するものなんだ。

「私は人生というものの奇跡を信じている」と語る監督のこれは、豊かで切なく美しい映画。

*****

とても素晴らしい映画でした。

豊穣なイマジネーションの断片の中に重要な意味がある作品。映画らしい映画だと思います。

本当に是非、多くの人に劇場に足を運んでほしいです。ちょっとした素敵な奇跡が見れますから。

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地震に台風。

地震があった土曜日、家にかかってきた電話でようやく地震があったことを知りました。

その日は銀座で映画を観て、電車で家に帰る途中で地震があったらしい・・・・

全然、気付かなかった・・・。しかも電車で寝ていたし・・・・。

家に戻って、「あぁ、やでやで。」と麦茶を飲んでいたら、電話が鳴りそれで教えてもらいました。(九州の妹が心配してかけてくれたのでした。)

鈍いっ!鈍すぎるっ!!なにかあっても、たぶん何も分からないまま死んでしまうタイプでしょう。

妹は呆れておりました・・・・・・

慌ててニュースを見て、びっくり!(犠牲者が出なくて良かったです)

でもって、次は台風ですか?

こっちも被害が出なければいいんですが・・・・。(去年、酷かったからなぁ~)

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祝!「ピアノの森」10巻、発売!

今日、一色まことの「ピアノの森」の10巻を買いました!

嬉しい!!本当にアッパーズが休刊になったと知り、「ぎゃー!!ピアノはどうなる?!」と心配してたけど、モーニングに掲載されて本当に良かったです。本当に嬉しい!

で早速読みましたが、やっぱり面白い。うわぁ、11巻が待ち切れないなぁ~。

この間のコミック・バトンでも、「ピアノの森」と「花田少年史」の名前を出してしまいましたが、一色さんの漫画は面白いですね。特別な思い入れのある漫画でどっちか入れたかったケド、「ピアノの森」は未だ連載中だし、「花田少年史」は、漫画もだけどアニメのほうも思い入れが強いから、と入れなかったんですが・・・・

「花田少年史」のアニメも本当に良かったです。花田少年史公式HPでキャストの皆さんが「毎週、アフレコで3回は泣いてしまった」とあったけど、凄く愛情を込めて作ってことが分かるアニメだったと思います。30分の間に、笑って泣いてまた笑ってと本当に忙しかったです。「ピアノの森」もそうだし。

「花田少年史」も「ピアノの森」も大切な作品なので、また読めるようになったことが本当に嬉しいです。

で、溜まった「攻殻」のレビューは来週の初めにやろうっと。

でもって、明日は久々に映画に行くんです。へへへっ!

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コミック・バトン

大のさんから、コミック・バトンを渡されました。

で、答えてみたいと思います!

Q1:本棚にある漫画の冊数。

えーと、う~ん、年末にブック・オ○に持って行ったので、今30冊くらいでしょうか?引越しの度、減っていますので・・・・

Q2:今、面白い漫画

「ピアノの森」 一色まこと

今月の22日に10巻が出るらしいです!本当に嬉しいな!一色さんの「花田少年史」も大好き!こっちは、以前に深夜アニメをやっておりました。漫画も面白かったけど、アニメも本当に良かった。スッタフの方達がどんなにこの作品を愛しているか伝わってくるアニメでした。笑ったし泣いた。初めてアニメのDVDを買ってしまいました・・・。(トライガンも、巌窟王も我慢したというに・・・)

Q3:最後に買った漫画

たしか「PLUTO」の2巻。ホント、ケチだな・・・

Q4:よく読む。または特別な思い入れのある5つの漫画

これは困った~。5つに絞れない・・・でも、絞ろう。

「架空の森」 川原泉

川原さんの作品は全て思い入れがあって選ぶの難しいんですが、強いて言えばこれかな?最後のシーンなど非常ににシュールなんだけど、すごくあの終わり方は好きですね。彼女の描く女の子達って別に気張ってはいないのだけど、しっかりやる事はやっていて、「おてんとう様に恥ずかしくない生き方」をしてるところが素敵ですね。でもって、批判精神に富んだのんき者。川原漫画は特別です。

「究極超人あ~る」 ゆうきまさみ

こういうギャグ漫画が好きです。本当に楽しい。「機動警察パトレイバー」も好きだったけど、断然「あ~る」の方が好みです。読むたびに「ぶふふ」と笑ってしまう。「私はアール・デコ」「高峰秀子!」「カルメン故郷に帰る」なんて、一連のギャグなどついつい笑いました。(アホだ。私)ぜひとも、続編で「究極社員あ~る」をやって頂きたい。本当に読みたいなぁ。

「OZ」 樹なつみ

友達が「良い男が描けるのは、樹さんとひかわさんだよ!」と断言したことがあったけど、気持ちは分かる。その中でもっともカッコイイのが「OZ」のムトーさんだと思います。「あぁ、なんだかパアッてした派手な漫画、読みたいな。」と思ったら、樹さんの出番です。「花咲ける青少年」なんて、読み終わったら「なんかパアッてした気分」になってしまいます。(本当にアホだ。私)でも、あんまり少女漫画ではないんですよね~。少女漫画的な展開をしつつもいつの間にやら、政治がらみになったりと・・・。今もこっそりLALAを買ってしまうのは、樹さんの連載が読みたいがため。「花咲け~」とどっちにしようと思ったけど、やっぱり「OZ」。それにしても、セクシーな大人の男性を描いても上手ですよね。花鹿パパとか闇己パパとか・・・(声は中田譲治さんでお願いします)。あと、時々入るギャグも可笑しい。ニヤッとしてしまいますね。意地悪さ加減もたまりませんし。

「櫻の園」 吉田秋生

これをLALAで読んだ頃、本当に子供でした。でも、ここに出てくる少女達の気持ちは痛いほど分かる気がしました。櫻の花が咲いて散っていくように少女から大人に変わる瞬間はとても短いけれど、誰も皆その瞬間を経験するものなのでしょう。女の子であるという難しさってあるけど、男の子である困難ってのも同時にあるんだろうなって思う。それは「河より長くゆるやかに」ってことになるのかなぁ。女子を語って男子を語らずじゃ不公平ってものだし。

「恐ろしくて言えない」 桑田乃梨子

また、ギャグ漫画。やっぱり、ゆるく笑わせてくれるものが好きですね。こんなジャンルがあるのかなって思うけど、オカルト・ハラスメント・ギャグってことになるのかな?桑田さんの漫画って「ぶふふ」って笑いながら、ちょっと良い話だったりするんですよね。登場人物が良い感じで意地悪なとこも好き。時々、引っ張り出しては笑ってます。

強いて挙げると、この5作品でしょうか?あまり好き嫌いはないので、色々読んではいますが、引越しをしても持っていく漫画だとこのあたり。大島弓子なども、大切にしてます。(綿の国星以外は、大人になってから読みました。)基本は笑えるとこがあるかないかってのが割りと大切みたいです。頭を殴られたような気持ちになった「ヘルタースケルター」のような忘れられないものも沢山ありますが。

ちょっと意地悪で、批判的で笑えるものが好きだなと改めて思いました。

バトン渡せる人がいなくて・・・寂しいです。トホホ

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お疲れ様です!

おかげ様で、グループ展も無事終了いたしました。

暑い中わざわざ見に来てくださった皆さん、フラッと立ち寄ってくださった方、偶然に入ることになってしまった方、皆さん本当にありがとうございました!心から感謝いたします。

というわけで、こんな感じの展覧会でした。

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月光荘を外から見ました。

Aさん、Iさん、Kさん、Kさん、Mさん、皆さんも本当にお疲れ様でした!次回もがんばりましょう。

後日、皆さんの作品を載せるつもりです。でもって、私の作品もボチボチと・・・。

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停滞中ですが・・

このところブログも停滞中で・・・・。

それにしても、7月に入ってから忙しいです。(自業自得とも言う)

水曜、木曜の2日間は熱が出て、強烈な痛みの為ほとんど寝られなかったので、さすがに辛かったんですが、完全に治りましたので、土曜は死んだように寝ておりました。(家人は死んだと思ったそうです。生きてるよ!!)やれやれ。

明日は、グループ展の最終日。

これが終わったら、溜まってる「攻殻2」のレビューをやって(他のサイトさまのレビュー見てないので辛い・・)、コミック・バトンをやって(と言ってもバトンを渡す相手が~)、でもって映画を観に行く。(体調も万全になったし!)

そうそう、明後日(と言っても、もぉ明日でござる)はNOHAの東京ドーム大会ではないですかっ!

G+さんは、太っ腹でなんと生中継してくれるんですよ!嬉しいなぁ~。PPVじゃぁないんだよ!!あんなに豪華なカードなのに!!ありがとう!

明日の最終日、張り切って行ってまいります。

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グループ展

今日からグループ展が始まりました。

今日は、夕方に店番をして、明日は一日、店番をします。

平日だというのに、友人・知人が来てくれました!

本当に嬉しいし、感謝してます。

皆さん、本当にわざわざありがとうございました

始まったばかりですが、明日の当番も張り合いが出でまいりました!!

がんばるぞっ!!(と言っても、ボヘーッと店番してるだけなんですけどね。へへへっ)

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メドがたってまいりました。

明日が搬入の日なんですが、やっとメドがたってまいりました。

試験前日にあわてて勉強したり、卒論の提出日がかなり迫ってきて、あわてて書いたり、というダメダメ人間でしたが、今も変わらずダメダメです。

まぁ、なんとか最低5枚は持っていけそうなので・・・。

今回、やたらスマイリングな柴犬のイラストも描いたんですが、本当に「にゃはー!!」って顔になってしまいました。犬ってホントあんな笑い方しますよね~。

ダメダメ人間の私のイラストは、まぁ・・・ともかく、友人達は頑張っているので、お客さんに来てもらうと嬉しいです!(自分が当番の時、自分のイラスト見られるのは、逃げたくなるんですが・・・)

もし、近くに用事があったりしたら、お立ち寄りください。

6月28日の日記「Six Fleursのお知らせ」のところに地図など載せておりますので。

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ようやく戻ってまいりました。

昨日、松山から戻ってきました。

家に着いたのは夜の11時。

やっぱり我が家は落ち着くなぁ~。松山では甥っ子くん達と遊んで、楽しかったけど、一番は我が家ですね。(賃貸だけど・・・)

一人きりの静かな部屋で、ゴロンと寝転がり手足を伸ばしたら、ホッとしました。

やれやれ・・・・

飛行機がかなり揺れ、羽田に着いたら丁度、大雨。飛行機を降りたら、到着ロビーまでバスですよ!松山・東京間の飛行機って、絶対バスで移動なんですよね~。行きも帰りも・・・。雨の日くらい直接、到着ロビー着けて欲しい!!

あー、今日から本腰入れてイラスト描こう。

日曜日、搬入なんで・・・・。

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