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のだめカンタービレLesson22

のだめが弾き始めたのは、

「今日の料理」

電車の中で耳にした、携帯の着メロ。

「結局、間に合わなかったってことか・・・・それでも・・・・」

それでも、観客はのだめの演奏を楽しみ惜しみない拍手を送る。

コンクールではアレンジや作曲は御法度なのに。

結局、一位の受賞者は無く誠実で人柄の良さそうな坪井君が4位だった。

愛弟子の健闘にハリセン夫妻も嬉しそうだ。

*****

「来年、俺と一緒にヨーロッパに行かないか?・・・・一緒に・・・・」(俺様・・・結構大胆だな・・・・)

以前ののだめなら、この言葉にすぐさま飛びついただろう。

でも、今ののだめが欲しいのはそんな言葉じゃない。

出せる力を全て出して、ボロボロになってピアノを弾いた。

欲しいものがあったらから・・・でも、駄目だった。

のだめの欲しかったもの、それは千秋と同じ処に一緒にいられること。

それを手にするには、自分の力で勝ち取って千秋と同じ高みにいかなくてはならない。

R・Sオケの演奏を聴き涙を流した時に

もっと広い世界へ千秋が旅立つべきだと思った時に

のだめは千秋と一緒にいたいなら、ちゃんと音楽に向き合い千秋と同じ高みに立たなくてはいけないと知った。

寝食を忘れて、ひたすらピアノに打ち込んだ・・・でも、でも・・・

その努力は、その願いは報われなかった・・・・

だから、千秋の言葉に頷くことはのだめにはできない。

金目当てでコンクールに出たと嘯くのだめ。

お金?勿論、留学するには必要だ。

でも、それはあくまでも手段であってのだめの目的ではないけれど。

厄介なことに言葉は時に真の心を覆い隠してしまう。

そして、のだめの心を縛るものがもう一つ。

のだめの苦い思い出。

「君は上を目指すんだ!」

ピアノ教室の先生が振り上げた手は、幼いのだめの心まで打ちのめしたのだろう。

千秋のいる上へ自分も行きたい、千秋がいるあの場所に自分も立ちたい、でも自由に楽しくピアノを弾きたいだけだった自分を殴りつけたあの手も言葉も忘れることが出来ない。

ふたつの相反する気持ち。

「良い演奏だった」

この千秋の言葉はのだめには届かない。

音楽に対しては殊に真摯で決して嘘をつかない千秋の言葉なのに。

のだめの想いも千秋には届かない。

たくさんの観客の前で演奏しても楽しくなかったと言うのだめの言葉はきっと嘘なのに。

「それでも駄目だったじゃないですか」

立ち去る千秋の背中に絞りだすように一人呟くのだめ。

靴を濡らす涙が哀しい。

*****

道化人形のペトルーシュカ。

自分を蹴飛ばし閉じ込めた人形使いを恐れ憎むと同時に、暗い部屋から見上げた美しい世界を夢見る。

自分を取り巻く現実と夢の境が分からなくなり、壊れてしまった哀しいペトルーシュカ。

でも、のだめ、君はペトルーシュカじゃない。

自分で自分の生き方を選べる人間なんだから、いつまでもブレーキとアクセルを同時に踏むようなつまらない事をしてはいけない。

確かに暴力は人の心をどうしようもなく傷つけるもので時が経ってもその恐怖と怒りが残ってしまうのは本当によくわかる。

でも、だからといって恐怖や怒りをそのままにしておくのは愚かなことだと思う。人はその怒りや恐怖をちゃんとコントロールして抑えることが出来るものだから。

まして、手を差し伸べてくれる人たちがいるじゃないか。

それはとてもありがたいことだ。

今はまだ失望と哀しみでいっぱいだろうけど、落ち着いたらちゃんと周りを見渡してほしい。

顔を上げて胸を張って背筋を伸ばして前に進むことは、とても勇気のいることだけどそれはとても大切なことだと思う。

音楽にちゃんと向き合ったのだめはとてもとても素敵だった。

だから、勇気を出してね。

*****

「あれからあいつの部屋からピアノの音もしてこない」

相変わらず事情通の峰パパから、のだめは正月間は実家に帰っているらしいと聞かされる千秋。

気にはなるけど、彼には今自分がしなくてはならないことがある。

千秋に期待し、彼を後押ししたいと思う人たちもいるから。

ただ音楽を愛しているからこそ、千秋を世に出したいと願っている人たち。

「歴史に名を残す音楽家には才能だけじゃなく人との大切な出会いがあるものさ。僕もそういう人間の一人になりたいんだよ」

ちょっぴり照れながら、千秋にそう語る佐久間。

彼もまた音楽に魅せられた愛すべき人間のひとり。修飾語過多だけどさ。

こんな大切な出会いを忘れないで、大切にしていこうね、千秋。

*****

今回のR・Sオケの公演は千秋と清良が目玉のようだ。(海外留学予定組ですね)

「牧神の午後への前奏曲」が始まる。(いいね、好きなんだこの曲)

メンバーがかなり変わっていることに驚く佐久間。

特にコンマスを務める高橋くん。ブッフォン国際コンクールの肩書きは伊達じゃない。

ルックスも抜群の高橋くんを見て「素敵♪」とうっとりする女の子たち・・・・いや~彼、女子に興味ないから・・・・って、高橋くん随分とうっとり弾いてるけど、まさか頭の中で音が○○○ってる(今回もやっぱり自主規制)のかっ!!あぁ・・・せっかくの「牧神の午後」がっ・・・駄目だこれ以上考えてるな私、落ち着け・・・・

オケのメンバーの中には懐かしい顔が。

もえちゃん、かおるちゃんR・Sオケに入れたのか!良かったね♪

と思ったら舞台裏から真澄ちゃんが飛馬の姉ちゃんよろしく泣いて喜んでいるよ。

「本当に上手になって・・・良かったわね。もえ、かおる・・・・」

真澄ちゃん、ホント良い娘だよ~。

さて、次はいよいよ三木清良のヴァイオリン協奏曲。

サラサーテの「カルメン幻想曲 op.25」

あぁ、これ大好きな曲だ。清良に良く似合う曲を選んだね。

カッコイイよ、キレイだな清良。

演奏中に

「今回はコンマスを譲るけど負けを認めたわけじゃないわよっ!!」

と、竜虎相打つと言う感じで高橋くんとバチバチ火花を散らす清良。

もぉ、清良ってば素敵過ぎます。

艶やかで情熱的な清良をウットリ見つめる峰。

「清良・・・俺の真っ赤なルビー」

台詞はアレだが(なんというか、小林明の映画のタイトルみたい)、本当に素敵な彼女だね、峰。

どうか二人とも幸せになっておくれ。(前回からこればっかり)

巣立っていく者もいれば、次々と新たな才能も入ってくるオケ。

R・Sオケは進化し続けるオーケストラ。

このオケで学生生活最後の指揮を振る千秋。

最後に選んだ曲は巨匠から駄目出しされたあの曲。

これで日本で遣り残したことは無くなるはず。

最後の舞台が千秋を待っている。

・・・そして、まだ遣り残していることがある人間がもう一人・・・

*****

お久しぶりの峰パパ!

2週間ぶりかな?

あぁ、クリスマス・ケーキも作るんだ。クリームをホイップしてるんだ。

メニューにはうどんも追加されてるけど、もぉ何も言わないよ~。

峰パパに会えて満足だよ私は~♪

ところで、のだめ。

千秋に言い訳しなかったのは本当に偉かったね。

のだめがどれだけ本気でコンクールに臨んだのかよく分かったよ。

次回は立ち直れるかな?

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