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前衛的ですらある

私が成人してからのことですが、母と二人で「子連れ狼」の再放送(再々々放送くらいかな?)をいつも見ていました。

「子連れ狼」は母も私も結構お気に入りでした。

なんだかおかしくて。

大体、大五郎が全く笑わない。いつもいつもムッとしている。

何をしていても、してもらっても不機嫌そう。

拝一刀もなんだか色々と問題ですよ。

そりゃまぁ、あれだけ色々あれば人相も悪くなろうというもんですが、あのアイシャドーはびっくりだ。

それに裏柳生の連中(“草”の連中ね)などを斬るのはともかく、善良な人までついでに斬ったりする非道ぶり・・・(毎回、善良な市民が拝さんに斬られるんじゃないかとヒヤヒヤするんですよね)

「冥府魔道」(大体この言葉も意味不明だ)を生きていれば何でもアリなのか????

でもって普段は淡々としている拝さんですが宿敵の名前を口にする時は思いっきりタメが入ります。

「柳生烈堂っ!!」

この台詞が出そうだなと思うと母と二人(+拝さん)で声を合わせて

「柳生烈堂っ!!」

と言っておりました。(つくづく馬鹿親子である)

他にも

大五郎のいる洞穴が雪崩で埋まっちゃったよ~。でも、拝さんはお仕事(チャンの仕事は刺客ぞな~♪)に行くんだ・・・・「私が戻るまで生きておれよ、大五郎」って・・・アータ、今すぐ掘り出してあげなよ~!

いやアレでも、雪崩が起きたとき一応「ハッ!!」としてたから子供を愛してるんだよ~。(ここで母はなぜか爆笑)でも、仕事に行く前にチョット掘り出す時間くらいあるよね~。掘り出してあげなよ~!

(結局、お仕事に三日だか一週間の時間をかけた後、拝さんは大五郎が埋まっている洞窟に戻ってきた。中にいる大五郎のトイレとかはどうだったのかは言わないお約束・・・)

なんだ、あんなにすぐ掘り出せるんだったら仕事に行く前に掘り出してあげてよ~!(実際、アッと言う間だった)

拝さん、大五郎を盾に使ったり溺れさせたりしてたよ~、生き残るためなら手段を選ばない酷いチャンだよ~。(親子共々、冥府魔道を生きているからいいのだそうだ・・・・)

大五郎、チャンに抱きついてるけど(←相変わらずの無表情だが)騙されてるよ~。酷いチャンだよ~。

いや~、大五郎だって仕込み乳母車で敵をやっちゃってるんだから、酷いよ~。

でも、やらなきゃ殺られるんだよ~。

それはともかく、オニギリ貰ったりしたときくらい笑いなよ~、大五郎~っ!!

などとテレビの前にで二人で色々と言いながら(実際、かなりウルサイらしい)楽しく見ていました。

そんな「子連れ狼」もいよいよ最終回の日。

長い間、我々を楽しませてくれた番組もいよいよ終わりです。

“草”の攻撃を受け重症を負った拝さんが翌日の烈堂との直接対決を控え大五郎に別れを告げているシーンです。

ここは感動の場面となるところでしょうが、これまで「冥府魔道を生きている」ってのをいいことに散々、関係ない人までも斬ってきた拝さんですから、あまり共感できない私はボヘーっ見ておりました。(確か、子供がグズると農民の人が「子連れ狼がくるぞー!!」と脅すシーンがあったような・・・まさしく「どんだけ~ぇ」である)

テレビでは拝さんが

「次の代でも父は父(だったかな?)、次の代でも我が子はお前ぞ・・・我ら不滅の親子ぞ・・・」

などと言っていて、何を思ったか母は(←こっちは結構、真剣に見ていた)私を振り返り

「私たちも不滅の親子ぞ!」

・・・・!!!!!

「冗談じゃないっ!!」

とお断りしました。全く、何考えてるんだよっ!!

「なんで~??」

「当たり前だよ!嫌だよ!お断りだよ!来世があるなら来世くらい穏やかな親のところに生まれたいよ。」

「いいじゃない~、また親子になろう!あんな親(拝さんのこと)でも、大五郎は慕っているんだしさ!」

「あ~っ?!大五郎、来世も一緒は嫌だと断れ!はよ、断れっ!!」

などとモメてるうちに、テレビはいつの間にやら宿敵・柳生烈堂との一騎打ちに・・・

全く馬鹿なこと言うからクライマックスが台無しじゃないですか・・・緊張感が無くなっちゃったよ。

でも、さすがに最終回だけあって殺陣のシーンとかは良かったです。

とまぁ、かなり面白い時代劇でした。

以前、時代劇チャンネルで劇場版「子連れ狼~地獄へ行くぞ!大五郎~」を見ましたがこれも爆笑モノでした。(それにして凄いサブタイトルだ)

仕込み乳母車もパワーアップでマシンガンも搭載済みだ!(防水もバッチリだ!)

敵も大勢、雪山をスキーで滑ってくるぜ!(なんだか「ヒャッホー!!」って感じだ)

もうなにがなんだか、時代劇なんだかもぉ・・・ね・・・

前衛的ですらありますよ。

人生に疲れたとき、イライラする日にこれを見るとなんだか生きる勇気が湧いてきます。

これこそ「心のリ○ビタンD」ですね。

同じ効果は「怪傑ズパット!」(ご飯食べながら見るとリバースしそうになる名作)やプリンス主演の「パープルレイン」(本人は大真面目でやってるんだろうな・・・)でも得ることが出来ると思います。(最近だと「ガラ艦」とか)

ちなみに、パリで日本映画を上映している場合それが「大奥マル秘物語」とかであってもインテリ風のパリジャン達は難しい表情で真剣に見ているそうです。

哲学的だとか、とれびあ~んだとか思ってくれているんでしょうか?

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