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ブレードランナー

「恐怖の連続だろう?それが奴隷の一生だ」

*****

2019年。
最新型のレプリカント達が人間を殺害し脱走。
ひそかに地球に戻り潜伏した。

人間に反旗を翻したレプリカントを“処刑”するのがブレードランナー。
元ブレードランナーのデッカートは元上司のブライアントから現場に戻るように強要され、しぶしぶレプリカントを追うことになった。

捜査のためレプリカントの生みの親であるタイレル博士と面会したデッカートは博士の秘書レイチェルに惹かれていく。
彼女もまたレプリカントだった。

*****

人間とそっくりに精巧につくられたレプリカント。
彼らは“感情らしきもの”も持っているという。
そして、レプリカント達は人間が厭がる劣悪な環境の下で労働に従事させられ、中には人間に反抗する者たちいる。

レプリカント達が罪を犯したというのなら、人間はどうなのか?

なぜ、彼らに人間そっくりの姿を与え、人間と同じ感覚器を持たせて、感情を持つようにプログラミングしたのか?

しかも、感情を持ち始めると危険だといって彼らに安全装置をつけていた。
製造されて4年経つと死ぬように設定された安全装置を。

脱走したレプリカント達はその安産装置を取り外し、生き延びるために地球に戻って来た。

人間そっくりに作られなければ、感情をもつようにプログラミングされなければ、死の恐怖を知らなければこんなことにはならなかったのに。

そして、さらに残酷なことに原体験のないレプリカント達に、偽物の原体験を植え付けているのだ。
ありもしない過去を抱え足りない思い出をなんとか補うかのように写真に執着するレイチェルを見ていると哀しい。

*****

一人また一人・・・レプリカントを追いつめていくデッカード。
最後に残ったレプリカントのリーダーであるバッディはデッカードを殺すことが出来たのにそうしなかった。

「きっと命の尊さを知ったのだろう。自分の命だけでなく、全ての命を・・」

はたして人工知能は感情を持つ事が出来るのか?

その答えはそう簡単に出てこないだろう。

ただ、死の間際にバッディがとった行動や言葉はまさしく“ひとが持つもの”ではないだろうか。

「俺はお前ら人間には信じられぬものを見て来た・・・・・・・そういう思い出もやがて消える・・・時がくれば・・・雨のように・・涙のように・・・その時がきた・・・」

静かに目を閉じるバッディ。
自分達レプリカントを“処刑”しようとしたデッカードを殺さなかったのは、彼の人間に対する皮肉な問いかけだったのかもしれない。

レプリカントに人間そっくりの姿を与え、感情を与え、記憶を捏造し、邪魔になったら“処刑”する人間に対しての。

*****

面白かったですね。
うるさいだけの派手なアクションもなかったし、ハードボイルドSFって感じで。

“レプリカントは写真に執着する”ってあったから、部屋にたくさんの写真を持っていたデッカードも実はレプリカントかな?と思っていたけど、結局それはわからずじまいでした。

「えっ?脱走したレプリカントの人数があわないけど???」と思ったりもしましたが、“完全版”があるらしいから、そっちだと色々とつじつまが合うのかもしれませんね。

それにしてもこの映画が後のSF映画やアニメに与えた影響は多大ですね。
ヴィジュアルがぜんぜん古びてないです。
「おっ?“イノセンス”で見たような?これも、どっかで見たような?」って感じで。

あと、やっぱりこういったSF映画の大元は“2001年宇宙の旅”なんですね。
レプリカントはHALが人間形に進化したもののように思えます。
HALも自分が停止される(殺される)と知って原体験を語り、“死の恐怖”から乗務員を殺してましたから。

ハリソン・フォード(この人はこういう“巻き込まれ型の主人公”が似合うよな〜)が若くて「おおっ!!」となったり、ショーン・ヤングがメチャメチャ綺麗で驚いたり(グレタ・ガルボが着たようなコートも似合うぜ)、ダリル・ハンナってこのあと“スプラッシュ”で人魚になってたな〜と思ったりしました。

で、もっとも良かったのはやっぱりルトガー・ハウアーですよね。
“儲け役”とは言え、狂気とレプリカントの哀愁が漂う演技は良かった。
あと、彼はナチュラルなマッチョで(スタローンとかシュワルツネッガーみたいな「ちょっと健康に良くない事してません?」的なマッチョではない)、これも本当に強そうで説得力がありました。

前々から見たかったので満足。

あと、見たいSFは「未来世紀ブラジル」ですね。
見る機会があるといいな♪

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Comments

ETと同じくらいの時期の映画でしたけど、古びてなくて面白かったです。
「未来世紀ブラジル」は確か私が高校生くらいの頃の作品ですよね。当時も見たかったけど現在まで見ないままです。
面白いならいつか見たいです。
「恋恋風塵」は私も見ました!「非情城市」は長かったのでエドワード・ヤンの「クーリンチェ少年殺人事件」(これも長かった)とどっちを見ようと迷って結局「クーリンチェ」を見たんですよ。「非情城市」も見れば良かったな〜。
結構、この頃の台湾映画ってDVDになっていないですよね。
良作、佳作が多かったのに。
DVDになってなくてガッカリなのが「スモーク」。
素晴らしい作品なのに。
確か恵比寿ガーデンシネマでロングランになりましたよね?(私は京都朝日シネマで見たんですが)
これはご覧になりましたか?
こういった映画がDVDになるといいですよね。

Posted by: すい | November 28, 2008 at 11:19 PM

ブレードランナー、面白そうですね。
SFってあまり観たこと無いんですが、観てみたいな。
「未来世紀ブラジル」大昔に観たので、だいぶ忘れているけど、面白かったですよ。
最後はちょっと背筋が寒くなる。

台湾映画はホウ・シャオヘン監督の「恋恋風塵」これも大昔ですが、主人公の少年と少女が切ないほど初々しくていいです。
もう一度みたいんだけど、レンタルビデオ屋で見つけられない、DVDになっていないかも知れません。
「非情城市」は壮大な叙事詩と言う感じ、これもお奨めです。ただ、けっこう長い。

Posted by: TONE | November 28, 2008 at 12:46 PM

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