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ダーウィンの悪夢

始まりはヴィクトリア湖に放流されたバケツ一杯のナイルパーチの稚魚だった。

大型の食肉魚であるナイルパーチはヴィクトリア湖の魚を喰らい爆発的に増えていった。
そうして、ナイルパーチの加工産業が生まれ、地域の経済は発展していく。
が、それはまた目を背けたくなるような現実を生み出した。

貧困や売春、それによって蔓延するエイズ。ストリートチルドレン、環境が悪化したことによって健康を害してしまう人々。そして、ナイルパーチを輸入するため欧州からの飛行機が運んで来たものとは・・・・?

ナイルパーチは日本も輸入している魚だ。
この負のグローバリゼーションは我々と無関係の話ではない。

*****

ドキュメンタリーを見る場合いつも肝に命じていることがある。
「これは“事実”だが、それは制作者側から見た“事実”なのだ
ということ。

ドキュメンタリーでも作る側に“こういった事を見せたい、主張したい”という強い主張はある。
いや、そういった強い主張がなくては他人様に見せるドキュメンタリーとして失格だと思う。
様々な事実(制作者の思惑と相反する事実も含める)を受け取る側に見せながら、効果的に制作者側が見せたい事実を浮き彫りにさせていく。
上手いドキュメンタリー作品はそういったものだ。
強い主張と同時に客観性も必要だと思う。
ただ、一方的に自分の主張したい事実を羅列していくだけではドキュメンタリーとして弱い。

この映画で語られる“事実”にゾッとし、同時に小首を傾げてしまったのはドキュメンタリーとしてちょっと一方的な観点で描いてるのではないかと疑問に思ったからだ。

確かに映画で描かれていることは、真実だろうと思う。
が、推測の域を出ていない部分も多い。
この映画が批判されるのも仕方ないなと思う。
特に舞台となったタンザニア政府にとっては非常なイメージダウンであるしナイルパーチの不買運動などに繋がったらたまったものではないだろう。

が、我々の生活が何の上に成り立っているか、実際目にすることのない世界でどんな悲劇が起きているか・・・そういった事を考えるのにいいかもしれない。

興味深いテーマだったが、優れたドキュメンタリーとは言い難い作品だった。

*****

この映画の中で
「コンドームは神の教えに反する」
などと牧師さんは言っていたけど
神様は
「人類はどんどんエイズになってサッサと死滅しろ」
とでも、お考えなんでしょうかね?
私はキリスト教でもないし、神様も信じてないないロクデナシだからそう思ってしまうんでしょう。

もっと別にしなくちゃならないことあるじゃん。
神様に祈る前にやれることはたくさんあると思うけど。

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