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インファナル・アフェア

無間地獄に死はない
永遠に終わる事の無い苦しみに責め苛まれ続ける
それが無間地獄なのだ

*****

ヤンは警察学校を強制退学になった。
が、それは表向きの理由で彼はその優秀な能力を
ウォン警視に認められて潜入捜査官に任命されたのだ。
10年にわたる長いマフィアでの潜入捜査は
ヤンの心を蝕んでいった。
ウォン警視以外、本当の自分の身分を知らない、
常に神経を研ぎすましていなければならない・・・
10年という長い潜入捜査はヤンの心を蝕んでいく・・・

ラウはマフィアの幹部サムの支持で警察学校に入る。
警察の内部からマフィアに情報を流すために。
彼はいつしか内部調査課の課長に昇進していた・・・

ヤンの流した情報により警察は大きな覚せい剤の取引があると知り
マフィアを一網打尽にしようとしていた。
その取引の追跡の最中にマフィア、警察の双方に内通者がいることに気付き、
それぞれが内通者を探し出すことになったが・・・・

生き残るのは、ヤンかそれともラウなのか?

*****

とにかく無駄の無い映画だと思った。
警察(ヤン)側、マフィア(ラウ)側の双方を描きながら
1時間40分程の間にこの物語を充分に描き出したのは見事だと思う。

このような映画を見ていて私が最もウンザリのは
過剰なメロドラマなのだが、
そういったものをキッパリと捨てているクールさはとてもいい。
かと云って、ただクールなだけはなく、
自分の本来の姿を失った哀しみや
正しい生き方をしたいと願う切なさが
ウエットになりすぎず描かれている。
ヤンやラウに関わる女性達の描き方も
抑制が効いていて物語を上手く彩っている。

映画全体に散りばめられた伏線もしっかり回収し
ラストになんとも云えない遣る瀬なさを感じさせてくれるのもいい。

このような潜入捜査物は“本来在るべき自分”が
全く正反対の環境の中で“本来の自分と違う自分”に
なっていくことに葛藤するところ
が興味深いのだが、
この映画においてはそれが
“警察側”と“マフィア側”の両方で描かれているのが面白い。

勿論、出演者達も素晴らしかった。
トニー・レオンは哀しさを演じさせると実に上手い役者だと思うので
このヤン役は実に良かったし、
ラウ役のアンディ・ラウも良かった。
今までちゃんと彼の演技を見てなかったので改めて上手い人だなと思った。

ウォン警視役のアンソニー・ウォンも良かったし、
なんと云ってもマフィアの幹部サムを演じた
エリック・ツァンも素晴らしかった。時折見せる凄みが実に怖かった。

語るべき事を語り、余計な物が一切無い映画を見るのは楽しい。

優れた脚本と演出の勝利だと思った。

*****

この作品、好きです。
続編も見たいけど、これ一本でも充分って気もしますね(笑)
「蛇足だな」って思ってしまったら悲しいし。

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