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本田靖春著「警察回り」 

せっかく買った「警察回り」をなくしてしまったと思ったら
職場のロッカーの中にありました。
以前、昼休みに読んだときカバンの中に入れたつもりで
ロッカーに入れてしまったようです。

私のロッカーは物が殆どないのですが(常備している1リットルの水くらい)、
この時は本の上に膝掛けを置いていたので気付くのが遅れたのです。

ま、なんにしろ読みかけの本が見つかって良かったです。
どこにやっちゃったんだろう??
って、散々探したので(笑)

で、読み終えました。

非常に面白かったです。
警察回り記者達の逸話、黄色い血キャンペーン、46歳の若さで逝った深代惇郎、記者達の溜まり場だったトリス・バー「素娥」のマダム“バアさん”・・・・
第五章 深代惇郎の死から最終章 バアさんの血 まで一気に読みました。

昭和三十年代、生きる事に懸命だった人たち。
ひどく胸に沁みるものでした。

とりわけ深い心の持ち主だった深代惇郎氏とバアさんの可笑しくも暖かなやりとり。

人並みの幸せさえ遠く、底辺で生活防衛に追われていたバアさん
嘘や図々しさやしたたさや計算高さを持ち合わせると同時に生涯において信義を裏切ったことがないバアさんの死によって“戦後”は過去のものとなる。

この本を読み終えてページを閉じた時の痛みは
心の中の小さなシミとなって私の中に残るものでした。

面白かったし読んで良かったと思います。

*****

最後に、
私もバアさんの嘘を責められないと思った。
いや、誰がバアさんを責める事が出来るだろうか?
バアさんの嘘を知ったとき、私も哀しく切なかった。
愚かな私は他にどんな言葉を口にしていいか分からない
ただただ哀しい

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