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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を

フランス人コステロのマカオに住む娘とその夫、孫が何者かに襲撃された。
コステロはクワイ、チュウ、フェイロクの三人組の殺し屋を雇い娘夫婦と孫の復讐を誓う。
襲撃者たちを追う間にコステロと三人組の殺し屋の間に友情に似たものが生まれ始める。
だが、コステロは記憶を失う病を抱えていた。
記憶を失うであろう男の復讐に意味はあるのか?

と、なかなか胸が熱くなるような設定なのだが、見ている間にだんだんと気持ちが冷めてきてしまった。
それは恐らくストーリーがあまり練れていない事と安易な展開のせいだと思う。

勿論、このての映画は「男の美学」「滅びの美学」といったものを楽しむのが筋だと分かっているし、フィルム・ノワールの雰囲気を味わうものだと思うが、正直私はそれだけでは物足りなかった。

前半は充分楽しめた。
コステロと殺し屋たちの出会い。
互いに似た匂いを相手に感じているのがよく分かる演出。
無駄な台詞を排除した目と目で語る演技。
特に記憶を失ったコステロが仲間とはぐれ傘の群れの中で呆然と佇むところなど非常に印象に残る場面だった。

が、格好良い場面をてんこ盛りにした為に(気持ちは分かるが)、物語の安易な展開にそれが噛み合ず上滑りしてしまった気がしてならない。

何と言うか勿体無い映画だと思った。

もっと物語が練れていて、クライマックスまで上手く演出を抑えていけば本当に面白かったのではないかと思う。

「インファナル・アフェア」や「3時10分、決断の時」のような作品になっただろうと思うと残念だった。
つくづく残念だ。

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