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つまらんもんです

大学生の頃、友人がレンタルビデオ屋でバイトをしていた。
その店は結構マニアックと言うか他の店ではあまり置いていない映画が多数あり、バイト代が入るとそこで映画を借りるのが当時の私の最高の楽しみだった。

古いヨーロッパ映画、ミニシアターで上映されていた映画、中国や台湾の映画、古いハリウッド映画、マニアックな日本映画など実に充実しており、パッケージを見るだけで何時間でも楽しめる店だった。

その店のおかげで清水宏監督の映画や中国の新世代監督の映画、台湾映画、大好きな古いハリウッド映画など見れて実に楽しかった。
勿論、私には向かない映画をウッカリ見て「ギャっ!!」となった事もある(「ジュテーム・モア・ノン・プリュ」とかね・・・ハハハ)。
ま、それも良い思い出である。
残念ながらその店は今は潰れてしまい無くなってしまったそうである。

懐かしさのあまり前置きが長くなってしまったが、その店のバイトにある男子学生バイトくん(とここでは呼ばせてもらう)がいたそうである。
私はそのバイトくんと会った事も話した事も無いが彼はかなりの映画通で色々と映画の辛口批評を友人に聞かせていた。

友人は映画好きの私に「バイトくんがこんな事を言っていたんだよ〜」と話してくれてたのだが、どうもどの話も聞いた事がある批評である。

純粋な友人は「やっぱり○○大学生(ノーベル賞学者を何人か輩出している誰もが知ってる大学)だから頭がいいんだね〜」などと言うのだが、どうも納得いかない。
とは言え、気のせいかもと思い「あぁ、結構辛口だね〜」などと話を合わせていた。

が、あまりにもどれも聞いた事がある批評だったので、ある時
「バイトくんの映画批評は間違いなく殆どが淀川長治さんの受け売りだと思う」
と友人に言った。
彼女は目を丸くしていたが、間違いなく淀川さんの受け売りだと確信していた。

と言うのも別にたいした事では無く、私は高校生の頃にかなりの数の淀川さんの映画の本を読んでいたからである。
淀川さんの映画批評が自分の映画の感想に合う合わないはともかく(私の好きな映画も結構ボロクソに書いてあったり、これは嫌いと思ったのを高く評価してあることも多かった)、やんわりとキツイ事をサラッと書いてあり、それが面白かったのでよく読んでいたのだ。
殊にananの映画批評は面白かった。

恐らくバイトくんはあまり映画に詳しく無い友人を見くびって(友人曰く「エラソーな奴」だったらしい、アホか)、淀川さんの批評を自分のもののように話したのだろう。

「あー、つまんない人だな〜」
と呆れた私は憤慨する友人に彼がまだ淀川さんの批評で彼女に話していない批評を教え、その批評をバイトくんに話してご覧よ、と言った。

「へぇ〜、○○さんも結構詳しいなぁ〜」と言ってそれ以来、友人に対して見くびるような態度をとらなくなったそうである。
さすがに彼も“恥を知った”ようである。
ま、若さ故の過ちみたいなものかもしれない。
よくわからんけど。

まぁネット・サーフィンなどしているとこのような人の文章に出会う事も多い。
「ん?!これ、評論家の○○さんの受け売りじゃないの?」
などと思う事もしばしば。

“プロ”の方の文章などを真似るのも如何なものかと思うけど、もっと性質が悪いのはプロじゃない人のものを自分の文章に仕立て上げる人だろう。

良くも悪くも“プロ”の文章は多くの人の目に晒され、厳しい事を言われもするが、どちらが“オリジナル”か白黒つけやすいものだと思うが、“プロ”に比べれば圧倒的に人様の目に触れる事の少ないプロではない人の文章だとどちらが“オリジナル”か線引きするのが非常に困難になってしまうからだ。
結局、「あんたがパクったんだろう?」と言った不毛な水掛け論で終わる。

しかも、顔の見えないネットの中ではパクリはエスカレートするばかりじゃないだろうか?

“パクったもん勝ち”みたいな感じだが、それでも“パクった本人”と“心血注いで書いた文章をパクられた本人”はどちらがオリジナルか分かっている。

「どうせわかんないから、やっちまえ」
なんて平気でパクる人は、きっと人の目がなければ釣り銭ごまかしたりする仕様も無いつまらん人だろう。あと、お年寄りが辛そうに目の前で立ってるのに寝たフリしたり知らん顔する人とか。
つまらん

あと、他人をパクる人の文章はパクってないオリジナルのものが面白くなかったりするのが可笑しいところだったりする。

まぁ、なんの工夫も無く淀川さんの批評をパクったバイトくんなどは、まだまだ可愛いもんだったなと思う。
でも、つまらん人だろう、きっと。

《私信》
になになさん、芋虫プルプルは結構なインパクトでした。
特に白い芋虫!
プルプルさせてどうすんねん!!
食欲が急降下します。プルプルされると。
こうなったらトコトン独自の路線を突き進んで欲しいですね。

例の件は相変わらずですね。
コメントでジョー○きゅんで突っ込まれてて、正直笑ってしまいました。
なんだか、もう。

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Comments

になになさん
コメントありがとうございます!!

かなり乱暴で長い文章になってしまったのですが(しかもチョコチョコ文章がおかしいところがあった・・・)、少しでも気が紛れたのなら嬉しいです。

バイトくんの事は別に目くじらを立てるような事では無いんですよね、本来。
かなり威張っていたと言うので「チョット鼻をへし折ったれ」と言った悪戯心で友人を焚き付けてしまいました。いつも威張られてた友人は清々したようですが。

になになさんが仰るように「受け売り」は別に悪い事でもなんでもないんですよね。
最後に「・・・って本で読んだんだ」と一言付け加えればいいだけの事ですから。
私が聞く側でも「あ〜、この人たくさん本読んでるんだ。」と感心しますし。
まぁ良いとこ盗りの「パクリ」は悪質ですけど。
ま、それはただそれだけのつまらないものでしかないですよね。ホント。

しかし、一期の再レビュー(??)ってアレなんでしょうね。ただ煽るだけじゃないですか。
ま、過疎るより炎上したほうがマシなのかもしれませんね。
なんて言ったらウチのブログなんてどうなるんだって感じですけど。過疎りまくりですよ(笑)

それはともかく類は友を呼ぶとはよく言ったものだと思います。
でも、某巨大掲示板の「グレート・ムタって武藤じゃね?」ってスレッドは好きでしたけど(笑)

さて、楽しい話題でもしましょう。
子猫さん来たんですね!!
写真楽しみにしてます!
マルチーズさんも子猫さんを上手に扱っているようですね。
動物のほうが我々よりも、ずっとお互いを尊重してるような気がしますよ。本当に偉いですよね。

この湿気は本当に辛いですね。
快適な秋になるまで、お互いに体調には気を付けましょね。冷え性を心配してくださってありがとうございます。へへへ。

あと、目に余るとは思いますが、もう暫くの辛抱ですね。レッツ・パーリィー!!になるまでですよ。
それにしても、なんでオリジナルが辛抱しなくちゃならんのかと理不尽な話ではありますが。

では、子猫さんの写真楽しみにしてますね。


Posted by: とも | June 23, 2010 at 01:21 AM

プロの言ったことをまんまパクったり、評論家の言う事をまるまるパクったり、世間にはゴマンといますよね。
大学生の彼は恥を知っていただけマシですが、ともさんのように気づく人がいなければこの先もまだ、自分より知識が少ない、薄いと判断した相手をだましていたでしょうね。

特にネットの普及とともに、某巨大掲示板でまことしやかに流れている「言い捨てネタ」を完全に信じ込んで他人を貶めたり、面白半分に否定したりする輩が多くてゲンナリします。

パクること、受け売りすること、知識として得た事を誰かに話すこと、の3つって、すべてが「Aが言ったことをBに伝える」という同じベクトルを持ちながら、それぞれニュアンスが違う気がします。

「パクる」はもちろん、書き手や情報源に対して全く敬意を払わない最も恥ずべき行為です。
「受け売り」は、大体の場合情報源を明らかにするのでいいものの、残念なのは話者がただ知識を垂れ流すだけの媒体にしか過ぎないことでしょう。
やはり一番いいのは「知識として得た事を第三者にバトンパスする」ことじゃないでしょうか。
主観も入り、間違いもあるでしょうけど、何より話者・筆者のオリジナリティが入ることで、そのネタそのものがもはや話者・筆者のオリジナルにもなるからでしょうよね。
文章を書く人なら文章が、話者なら話術が勝負の決め手になりますし。

ともさんがすっぱりと、しかも非常に美しく文章にまとめてくださったので、私はもはや大満足です。
誰にも不快感を与えず、けれどビシッと筋の通った素敵な文章だと思います。

絶対無いでしょうが、これを読んでも自分の事だと思わないような人は本当に恥を知らないのだと思いますね。

それに相変わらず周囲に群がる人のレベルが酷い(苦笑)
私もHEROMANNについて全く同じ事を書いているのに(…られてるので当然ですが)、恐らくうちに来てくださる方々で「になにな、何黒妄想してんだ?」「HEROMANはそんなヤツじゃない!」「バカな事を言うな!」と思ってる人はまずいないと思いますよ。
せいぜい「あー、になにな、またアホなこと言ってんな~ぎゃはは」くらいでしょう。
こんな程度で「妄想」「アンチ」言われたら、ファフナーとか種なんかどうすりゃいいんでしょう私なんか…
ホント、人生経験が浅すぎるというか教養がないというか許容量ゼロというか…おっと、悪口陰口イクナイ!(笑)

とりあえず、すーっきりしました^^
いやホント、素晴らしい文章に癒されました。
ハガレンが終わるまではまだまだざわめきそうですが、あとちょっとですしね。ガマンします。
(とりあえずいやがらせみたいな一期のレビューはやめてもらいたいです。あれじゃ一期の印象が悪くなる~)

さてさて、ともさん宅のるりさんに続き?うちにもついにコニャンコが来ました!
今はまだフーシャーフーシャー言って犬を困らせていますが、犬は興味津々。
でもそんなに怒るなら勝手にしてればぁ?という感じです。
とっても可愛い子です。写真を撮ったらアップしますね。

ではでは、ムシムシと暑くなりましたのでお気をつけて。
冷え性のともさんは、クーラー調節が大変では?夏風邪はしつこいのでひかないようにしましょう。

このコメントは許可ありにしていただいてもOKです。(でもヤバいかもと思われたら許可なしにしといてくださいねー)

Posted by: になにな | June 21, 2010 at 09:20 PM

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