表現力って何?
ネタが古くなってすいません・・・
先日放送された「アスリートの魂」を見ていて、夫が「表現力っていうけど表現力って何だろう?」と言い出しました。
この時の内容はフィギュアスケーターの小塚崇彦選手が課題である表現力をどうやって習得するかといったもの。
フィギュアスケートという競技では技術(TES=技術点)だけでなくこの表現力(PCS=演技構成点)と減点の合計点によって順位が決まりますが、表現力というものに「どういった基準があるのか」と聞かれると少々困ります。
音楽と演技があっているとか、滑っている時に表情があるとか・・・そして、観客を魅了する演技だとか・・・・ま、そう言ったものが表現力と言えるのでしょうが、同じ演技を見ていても個人個人捉え方が違いますからこれと言った基準があるとは言い難い。
表現力と言われても具体的な基準があるようでないため、採点に「え?!手心を加えてるんじゃないの??」と言った疑問を抱いてしまうこともあります。(実際は演技構成点よりも技術点の中の“GEO=技の出来映え点”のほうが疑惑の宝庫と言えるが・・・・)
“右に60度以上の角度で顔を上にすること”、“指先をピンと延ばし腕を肩より高くあげること”などと言った明確な基準はありませんが、見蕩れて思わず拍手してしまうほど魅了される演技というものはあります。そういった演技が表現力のある演技なのでしょう。
ただ、表現というものを測る物差しがないだけで。
フィギュアスケートという競技は本来点数のつけようがない“表現力”と言うものに点数をつける不可解なスポーツという気がします。
不可解ですが、“表現力”に点数をつける競技して存在するのですからとやかく言っても仕方ないですね。
「じゃぁ、個人個人感じ方が違うのに“表現力”があるかどうかどうやって判断する?」
ジャッジがどうやって判断するかは私には分かりませんが、私が“表現力”を判断する場合は感動するか否かではなく音楽を消して演技を見ます。
例えば、浅田選手のフリーの「鐘」の演技と同じフリーの「愛の夢」では音楽を消しても(できたらどんな衣装を来ていたかも頭の中から消してほしい)まったく違う演技に見えるはずです。
勿論、ジャンプやスピンといったエレメンツの構成が違いますが、同じ選手が滑ったプログラムとは思えないくらい違います。
反対に音楽を消して衣装を取り替えてもどのプログラムも同じに見えたなら“表現力”に乏しい演技だと思います。
番組の中で小塚選手も言っていました。
「どれも同じ演技に見えると言われる」と。
実際ジャッジがどんな事を考えて表現力に点数をつけているか私には分かりませんが。
とは言え、確かに存在するはずだがそれを的確に表す言葉や基準がこれといってない“表現力”というものは悩ましい存在です。
なかなか難しい競技ですね。
Recent Comments