※注:お下品な話が嫌いな方は読まないで下さい※(たいしたことないんですが念のため)
実家のお爺さんラブラドールの半兵衛がまだまだ若かった頃の話です。
今はすっかりお爺さんになり(が、母は「他所の犬に比べたらまだ若々しい!」と言い張るんですが・・・・)、ぬる~、のろ~とした動作しかしなくなった彼ですが若い頃は本当に悪かったですね。
「半兵衛!!」と散歩中に声を掛けようものなら
突然、飛び蹴りをしてくるし(丁度、鳩尾に奴の足が入る・・・・プロレス見せたことないのにドロップキックか??)
人がいない場所で放してやると大喜びで闘牛のように突進してきたりしたものでした。(しかも、こちらは足元をすくわれ転ぶから危ないし、奴は物凄い石頭なのでケロリとしている。・・・天山さんかっ!!)
とにかく、一時期は手に負えないヤンチャ坊主で家族で
「いつになったら大人しくなるんだろうか・・・・・(号泣)」
とボヤいたものでした。
それでも大人しい遊びをする時もあり、特に彼が好きだったのはお腹を撫でて貰うことでした。
家で犬が寛いでる時に、私が「ゴロン」と言うとお腹を見せて
「腹を撫でろ!!」
と言わんばかりにお腹を見せます。(あの偉そうな態度はどう考えても「服従のポーズ」としてやっているようには見えない)
お腹を撫でてあげると足をバタつかせて
「キャッ、キャッ!」
と言った感じで喜んでいました。
ある日、ふと
・・・・・これって前々からやってみたかったアレに似ているな。黙々とお腹を撫でるだけではつまらんし・・・・・
と思い早速、実行することに。
「半兵衛、ゴロン、ゴロン」
と言うと犬はお腹を見せます。
そして、いつものようにお腹を撫でてやると「キャッ!キャッ!」と足をバタつかせ犬は大喜び。
そこに、私は一人二役で台詞を被せました。
バカ殿(私)「ははははっ!ホレ、良いではないか!良いではないか!」
腰元(犬は喋らないので勿論、私)「あーれー、殿、お戯れが過ぎまするーーー!」
などなど・・・・
・・・・・ここまで書いて、つくづく私ってバカな事してたなと思いました(反省)・・・・・
まぁ一人で二人分も喋るので結構疲れるんですが、犬は台詞つきで煽ってくれるほうが楽しいらしく物凄く喜びました。
それ以来、「半兵衛、『いいではないか』やろうか?」と言うと彼はお腹を見せるようになりました。(暴れん坊だったが、物覚えは凄く良くて一度か二度教えると大抵のことはすぐ覚えた)
さて、いつものように「いいではないか」をしていると脳天に激しい痛みを感じました。
振り向くと鬼の形相した母が・・・・・
「このっ、バカ娘がっ!!」
と怒鳴られました。
・・・・・チェッ、バレたか。外に出てる時を見計らってやっていたんだけどな。(母の趣味は意外にも園芸)・・・・・
「まぁ、まぁ。どうせ何言ってるのか分からないんだし、半兵衛も喜んでるしね~」
「なにも分からないイタイケな半兵衛(そうイタイケでも無いぞー!牛みたいな顔してるぞ!)に・・・・。このバカ娘がっ!!」
これ以上、言い訳をすると「命にかかわるかも」と思ったので「これからはしません」と母に約束しました。
まぁ、よくよく考えると(と言うか、よくよく考えなくても)いい歳をした娘が「エロ園児」みたいなことをしてるのが母親として許せないというのも分かりますしね。
ちなみに私には容赦なく鉄拳を喰らわす母ですが、犬を殴ったことは一度もありません。
それ以来、「いいではないか」遊びは封印しました。
先日、実家に帰って犬に「半兵衛、『いいではないか』する?」と言うとお腹をみせてきたので撫でてやりました。
でも、もうお爺さんなのでお腹を撫でられると目を閉じて
「ふ~ん」
と満足そうに溜息をつくだけです。
そこへ、新入りの犬が割り込んできて
「私のお腹も撫でろ!!」
と言わんばかりにお腹をみせてきたので、もう片方の手でお腹を撫でてあげました。
こちらはまだ若犬なので
「キャッ!キャッ!」
と大喜びです。
「風ちゃんだったら『いいではないか』出来るな・・・いや、駄目だこの子は喜びすぎるとウレションするから・・・・」(今まで何度もされた・・・)
さすがにウレションをされるのは嫌なので諦めました。
・・・・結局のところ全然、反省してないな私・・・・
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